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オーストラリアの医療・病気

ここでは、オーストラリアの医療について一般的なお話をします。

● オーストラリアの医療制度
オーストラリアの医療制度は日本の国民健康保険にあたる「メディケア」が基盤となっています。メディケアを運営するための資金は、国民からメディケア税(課税収入の1.5%)を徴収されています。
原則としてメディケア加入はオーストラリア市民権、あるいは永住権の保持者のみです。日本からの学生ビザ、ワーキングホリデービザやビジネスビザを持っている人は加入する資格がありません。したがって、日本の海外旅行傷害保険などを利用することをオススメします。
メディケアでカバーされる医療項目は公立病院での治療費すべて、医師の診察費(全額あるいは一部)、検眼費、レントゲンや血液検査などの検査費(全額ある いは一部)などです。カバーされない項目は歯科治療、薬品代、物理療法、カイロプラクティック、コンタクトレンズや眼鏡の費用などです。

● かかりやすい病気
オーストラリアは紫外線がかなり強いため、日射病にも要注意。昼と夜の温度差が激しく、喘息やアレルギーが発生・再発する人もいます。
シドニーでは風土病や独自の病気はありませんが、ケアンズなどの北部では蚊の媒介で高熱を出すラスリバーフィーバーやデンギーフィーバー(デング熱)があるようです。
また季節の変わり目、特に7~9月の冬期には、インフルエンザなどの悪性の風邪が流行することもあります。
また、ゴールドコースとなどでは遊泳中にクラゲの一種であるブルーボックス・ジェリーフィッシュに刺されてショック死するケースも出ています。
HIV感染に関しては、国をあげて国を挙げて予防対策に乗り出しており、感染者の数は横ばいから減少に向かいつつあります。10年ほど前には輸血による感 染の危険もありましたが、現在ではその心配は少なく、理容院でのヒゲ剃りサービスも廃止されています。また、オーストラリア移住の際にはエイズ検査が義務 づけられています。しかし、一般にHIVウイルスに感染しているかどうかの血液検査は義務づけられていないため、受けたことがない人がほとんどというのが 実情です。

● 衛生事情
一般的にオーストラリアの街はどこも清潔で、公共の場やホテル等も問題ありません。ランクにもよりますが、保健所が定期的に検査を行っているため、レスト ランは全般もどこも清潔です。屋外で食事をしているとハエが飛んでくることがありますが、衛生上の問題によるものではないでしょう。
逆に地元の人が観光客のマナーに眉を潜めている状況で、バスの中での飲食や禁煙の表示のある場所での喫煙は控えましょう。
水道の水をそのまま飲むことができるため、ミネラルウォーターを買う必要はありませんが、気になる人は「エイヴィアン」「マウント・フランクリン・スティール」などを買ってもよいです。

● オーストラリアの受診システム
オーストラリアの医療機構は、大きく分けて一般開業医(GP)と専門医(Specialist)に分かれます。たいていの病気や怪我の場合には、一般開業 医に診療をして貰います。専門治療や検査が必要な場合には、一般開業医からの紹介状(レター)をもらい、専門医に診てもらいます。一般開業医は特に専門分 野がある訳ではなく、風邪など病気や怪我などの場合は一般開業医の診察で終わりです。まず何かあれば一般開業医で診てもらいに行くようにしましょう。

・ 一般開業医(GP)
一般開業医(GP)では風邪、小児科全般、湿疹、アトピー、皮膚のかぶれ、鼻炎、中耳炎、咽頭炎、胃炎、喘息、高血圧、軽い怪我や骨折、膀胱炎、膣炎、婦人科検診、結膜炎など、広範囲な分野にわたって診察を行っています。
一般開業医(GP)の選択は友人や知人の薦めによることがほとんどですが、地域制限はありませんので多少遠くても合ったドクターが見つかればかまいませ ん。ただし、緊急の場合や往診を依頼しなければならない時のことを考えれば、あまり遠すぎても無理が生じてくるでしょう。
前もって登録しておく必要はありませんし、医師を変えるのも自由です。

・ 専門医(Specialist)
一般開業医の手に負えないような病気の場合、専門医に紹介されます。
この際は一般開業医からの紹介状を持っていくことになります。専門医でひととおりの治療が済み、病気が安定している場合は、一般開業医に戻って診療を続けることがほとんどです。
専門医の予約は平均2~3週間先です。忙しい専門医でしたら2~3ヶ月先のこともあります。一般開業医の判断で、比較的緊急を要する場合は、一般開業医が自ら連絡をとって早めの予約をとってもらいましょう。
もし入院治療が必要な場合は、各専門医が使用している私立病院に入院することになります。日本では病院の評判を聞いて、病院を選ぶことに重点が置かれがちですが、オーストラリアでは自分にあった専門医につくことに重点が置かれるようです。

● 入院した場合
オーストラリアの入院期間は日本と比較すれば短めです。これは、「医学的に患者さんの体を早くもとの状態に復帰させることが大事である」という考えに基づ いています。ですから入院中でも、手術後なるべく早くベッドから出て歩いたり、シャワーに入ったりすることを患者さんに促します。入院に関してのあらゆる 費用は、退院時に一括して払うことはありません。外科医、内科医、麻酔医の費用、検査費などは退院後、それぞれ別に請求書が送られてきます。退院のときに 支払うのは入院費や手術室や分娩室の使用費などです。

● 緊急時
大けが、急な腹痛、喘息、吐血、下血などがおこった場合は 000 に電話をして救急車を呼ぶことができます。 000 にかけるとオペレーターに繋がりますので、「アンビュランス」(救急車)が必要であることを伝え、症状や住所や連絡先などを伝えます。落ち着いて対応しましょう。
もし風邪などでそれほど緊急を要しない場合は、24時間営業の一般開業医のクリニックもあります。

● オーストラリアの薬局について
抗生物質などの薬は一般開業医(GP)に処方箋をもらいますが、風邪薬や鎮痛剤程度なら処方箋無しで購入できます。街の至る所に薬局が有り、「ケミスト (Chemist)」の看板が目印になっています。日本の薬は買うことができませんが、鎮痛剤くらいであればスーパーでも売っています。鎮痛剤は「パナ ドール(Panadol)」、風邪薬は「Codral Cold and Flu Day and Night Capsule」などが有名です。

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